LOM2001 の準決勝、秋田 vs 手塚のカードである。
APOC、CCC と 2 つの大会で優勝し二重に LOM 参加権を得ている実力派秋田のデックは、ず〜っと使いこんできた独自の Nether go、「Non Z」
対する手塚は前日まで Fires にするか Darigaaz Contorol にするか悩んだ末に選択した「Sanctum Void」
知り合い同士の二人の、面白い試合を期待しよう。
1st Duel: 手塚先攻
手塚の初手には Forest 1 枚、Darigaaz's Caldera 2 枚という、いかにも遅いランド構成。しばらく苦悩しながらもこれをキープ。
手塚は、この遅い発ち上がりを黒ファミリアと、2 発の Duress でごまかしながら戦っていく。しかしこれらは《渦巻く知識/Brainstorm》でうまくかわされてしまって、なかなか直接的な脅威には結びつかない。そうこうしていくうちに秋田は Nether Spirit を召喚。
その後、手塚の流れは上向きになっていく。
さらに引いた 3枚目の(!?)Duress と 3 体の(!?)赤バトルメイジ黒キッカーで、どんどんジリ貧になっていく秋田の手札。苦しい。
手塚はさらに Void をプレイ、秋田はコレをやむなく Counter する。手札には「引いてしまった」もう一体の Nether Spirit がいるのだ。
常に攻めつづける手塚は、Blazing Specter、Battery、そして 4 枚目の Duress!! それに対して秋田は Knowkedge で 3 枚引いても全て土地、という歴然たる流れの差。
クリーチャーに対する解答をまともに引かず、秋田はジリ貧のまま 1 戦目敗北。
手塚 1 勝
Sideboard:
序盤の脅威がなかった以上、青の方が有利だろうが、手塚の強さはそんなことは関係無かったようだ。
サイドボードは、手塚は Pyre Zombie、Blurred Mongoose 等の対青カードを投入し、Terminate や Flametongue Kavu 等の除去全般をアウト。
秋田は Engineered Plague をとりあえずサイドインし、Tsabo's Web を抜く。
2nd Duel: 秋田先攻
後攻の手塚は、またしても Duress 2 連発で 2 枚の Plague を抜きののち、3 ターン目 Pyre Zombie から始まり、Mongoose、次のターンも Mongoose 召喚という見事な発ち上がり。う〜ん、すさまじい。
もうコレ以上待っていられない秋田は 7 ターン目フルタップで Bribery を放ち Spirit Monger を奪う。このとき「Terminate はサイドアウトされている」「Void は 3 枚ライブラリーの中」「Spirit Monger を除去する方法はほぼ無い」という情報を得てデックを返す。
事実上、相手が 4 枚目の Void を持っていなければこのクリーチャーを除去する方法は無い、はずだった。(手塚のデックには Void は 3 枚)
しかし!ここで手塚、トップデック Void !?
「Void をプレイします」「はい、通りました」「じゃあ 5、で」
これで Spirit Monger を除去され、秋田を守る者はなくなる。 もはや秋田に、流れに乗った手塚を止めることは出来なかった…。
手塚 勝利
Match Winner : 手塚雄樹 2 - 0