Round 6 Feature Match : 黛慎一 vs 尹壽漢
PTQ シカゴ宇都宮予選決勝の顔合わせ。
果たせなかった決着(ジャンケン)を付けるべく、再び両者が対峙する。デッキは黛がオリジナルの抹消スレッショルド。対するユンは赤タッチの対立。
1st Game:
1本目、黛の先攻。
《ほくちの加工場/Tinder Farm(IN)》でスタートの黛、一方後手のユンは《極楽鳥/Birds of Paradise(7E)》から2ターン目に《リスの巣/Squirrel Nest(OD)》を張って優位に立つが土地しか引いてこない。
一方でタップインランドを並べ続けた黛が、土地を全て生け贄に捧げて《抹消/Obliterate(IN)》をキャスト。一気に場がキレイになり、ここから黛の反撃が始まる。
《野生の雑種犬/Wild Mongrel(OD)》《熊人間/Werebear(OD)》と攻め立てて押し切ろうとするが、今度は黛が土地しか引いてこない。そのスキにユンは体勢を立て直して生物を並べ、ついに必殺の《対立/Opposition(7E)》が場に現れる。
黛も《抹消》を抱えて粘るが、土地を押さえ込み続けるユンの前に、2度目の卓袱台返しは果たせなかった。
ユン 1-0
サイドボードは黛が《冬眠/Hibernation(7E)》×2《反論/Gainsay(PS)》×3を投入し、《幻影のケンタウロス/Phantom Centaur(JU)》×3、《排撃/Repulse(IN)》×2をアウト。対するユンはサイドチェンジ無し。確かにユンのデッキは黛のそれに抜群に相性が良いが、果たしてどう出るか。
2nd Game:
再び黛の先攻。
《野生の雑種犬》の立ち上がりのユンに対して、黛はまたも土地を置きつづける。1度リセットをかけてからが勝負の黛のデッキでは、この戦術で押していくしかない。
ユンもそれを承知し、黛の《嘘か真か/Fact or Fiction(IN)》をカウンターするなどして手札を整えさせない。
しかしユンは《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter(7E)》を起動しても土地を引かず、2度目の黛の《嘘か真か》は通ってしまう。ユンは今あるマナで出来る限りの展開をして黛にプレッシャーを掛けるが、先程の《嘘か真か》で手に入れた《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu(PS)》を出されてユンの行進は一旦ストップ。
ついに念願の4マナ目を得たユンは、《幻影のケンタウロス》を召喚し、再びビートダウン攻勢を掛ける。手札には小型生物しかおらず、トップデッキに賭けるしかない状態の黛は、意を決して反撃に出る。
《幻影のケンタウロス》を消耗させようと必死の展開を試みる黛だが、ユンは更なる《野生の雑種犬》を調達してスキを見せない。
ライフは黛が4、ユンが5。お互い死線ギリギリの戦いは、追い込まれた黛のトップデッキ《燃え立つ願い/Burning Wish(JU)》が通って《激動/Upheaval(OD)》→《野生の雑種犬》と、一気に逆転。
チャンプブロッカーを呼んで即死は免れたユンだったが、黛の《排撃》で《野生の雑種犬》を排除されると静かにカードを片付け始めた。
1-1
サイドチェンジは黛が《排撃》×1を投入して《冬眠》×1をアウト。ユンは《火炎舌のカヴー》×1を投入して《リスの巣》×1をアウト。微調整が続く。
3rd Game:
ユンの先攻。
《極楽鳥》からのマナブーストで一気に《綿密な分析/Deep Analysis(TO)》へと繋げ、スピードと手札を両立させる。一方の黛はまたも土地を並べ続けてユンの息切れを待つ。
2枚目の《綿密な分析》で手札を増やすユンだが、マナの揃った黛を前に思うように生物を展開出来ない。黛は手札に《抹消》を抱えてその時をジッと待つ。しばしの静寂…。
先に動いたのはユン。ライブラリーを掘りに掘ってついに《対立》に辿り着き、黛のマナを縛り始める。しかし黛はこれを《燃え立つ願い》からの《簡略化/Simplify(OD)》でキッチリと返す。
ここで黛が長考。
…しかし《抹消》のタイミングには早すぎると判断してターンを返す。一方のユンも現在のそれ以上にパーマネントを展開してこない。
そして時間は流れ、痺れを切らせた黛が遂に動き出す。
《燃え立つ願い》からの《獣群の呼び声/Call of the Herd(OD)》。これでユンに更なる生物展開を促し、《抹消》の価値を高めようと囮を場に放つ。
しかしユンは《野生の雑種犬》の増強で冷静に対処し、黛の誘いに乗ろうとしない。
かくして黛は《抹消》に手を掛けざるを得なくなり、我慢勝負はユンに軍配が上がったかに思われた。
が、《抹消》後に土地と《対立》を引くものの黛の《敏捷なマングース/Nimble Mongoose(OD)》が止まらず、タップも出来ない。
結局そのまま黛のマングースがユンを殴り倒し、見事宇都宮(ジャンケン)のリベンジは果たされたのであった。
Match Winner : 黛 慎一 2-1