Lord of Magic Championships 2002

Round 7 Feature Match : 中島主税 vs 山下徹也

by 荒井仁

中島主税 vs 山下徹也 フューチャリングマッチを狙ったペアリングが、Bye だったり握手してたりで、「今回フューチャリングマッチをお休みか?」などと思ったが、ついつい目に入ってしまった中島"萌えなかちか"主税さんが目に入る。

「中島さん、会場前方へお願いします〜」

今日のフューチャリング 2 回目の中島主税と、CCC33rd 優勝で招待された弱冠 16 歳の山下徹也の対戦。

山下(1 番テーブル 6 番目)と中島(7 番目)で完全に上下の関係、色主張をどうやったのか…と興味を持ってみたら二人とも「白黒 2 色」。…被されてますな。あとで話を聞くと、山下は白の飛行を重点的に取り、中島は白黒の除去に重点を置いたとの事。それでも同色は上家が有利、さてどうなるか。

1st Game:

1 戦目は 3D6 のダイスロールの結果、山下が先攻。(なぜ 3D6 なのか聞いてみたい気がするが)

初手平地から《新星の僧侶/Nova Cleric(ON)》と順調な滑り出し。一方の中島も一歩遅れて《腐敗を導く者/Shepherd of Rot(ON)》を召還する。

ここから変異の騙し合いが始まる。山下は《憑依された死者/Haunted Cadaver(ON)》を変異で召還すると中島は《ダールの槍騎兵/Daru Lancer(ON)》を変異で出し、変異するマナが無いうちに《憑依された死者/Haunted Cadaver(ON)》を《虫つぶし/Swat(ON)》で処理。負けじと山下は御代わりと言わんばかりに《陰謀団の処刑人/Cabal Executioner(ON)》含む 3 枚を裏向きで出す。

…ここまで書いてようやく気づいたが、山下は平地しか出せずに色事故の真っ最中。手札は真っ黒だが変異以外は出せない状態。そんな状態でも、裏向きのカードが殴ってくるのに山下の場に平地が 4 枚立っていれば、中島は自分も使っている《ダールの槍騎兵/Daru Lancer(ON)》を考えブロックを躊躇する。これだからオンスロートは面白い。

中島は《鞭縄使い/Whipcorder(ON)》を出すが、今の状態では場を打開出来ないと判断したのか相手のエンド時に《戦慄の葬送歌/Dirge of Dread(ON)》をサイクリングする。場のクリーチャー数では負けている上、除去も 1 枚しか引けていない状況だから致し方ない。

中島が順調に土地を出せているのに場に展開できず、山下は平地だけ 5 枚並べている状態なのに変異とはいえ場は順調に展開できているのは面白いと言うかこの環境の見所と言おうか。まだ山下はライフ 20 を維持しているのに中島は残り 7 という状況。

ここから中島が粘りを見せる。《ダールの槍騎兵/Daru Lancer(ON)》(M)、《群集の寵児/Crowd Favorites(ON)》 《疾風衣の歩哨/Gustcloak Sentinel(ON)》と呼び、防衛線を確立。一方の山下は土地事故のまま《ダールの騎兵/Daru Cavalier(ON)》を召還し、自分のデッキ中を見るなり「やってもーたー!」を連呼。 …次やっと沼引けるところだったのね…。

中島はタッパーを確保し、3/3 アタッカーと 3/4 先制攻撃が手に手を取って反撃開始。山下も、ようやく沼を引き《群集の寵児/Crowd Favorites(ON)》を《残酷な蘇生/Cruel Revival(ON)》で除去するも、微妙にサイズが大きい相手への対処が難しい。

双方変異クリーチャーで前線を構築するが、最終的に中島が召還した《アヌーリッドの濁り水潜り/Anurid Murkdiver(ON)》を山下は止められず、中島の最初で最後に使った《腐敗を導く者/Shepherd of Rot(ON)》の能力でライフを 0 に。

中島 1-0

山下が先攻の 2 戦目は、さっきとは打って変わって山下の一方的な展開。さっきと同様に《新星の僧侶/Nova Cleric(ON)》から動き出すが、今回は前回と違って土地が順調。そうすればデッキパワーでは山下の方が優勢なわけで、《共同の功績/Shared Triumph(ON)》でクレリックを指定し、変異、《敵意の信奉者/Disciple of Malice(ON)》、《切り刻まれた軍勢/Severed Legion(ON)》で責め立てる。中島も《ダールの槍騎兵/Daru Lancer(ON)》の変異トリックで相手の変異クリーチャーを除去したりもするが、それも《残酷な蘇生/Cruel Revival(ON)》で御亡くなり。

ここで決まったかと思ったが、ここから中島も末足を使ってきて 1 戦目の再来を思わせる。《蔓延/Infest(ON)》で場を一掃し、《戦場の衛生兵/Battlefield Medic(ON)》で前線を構築し、《砂の皮膚/Sandskin(ON)》で山下の変異クリーチャーを止める。《黄金化/Aurification(ON)》も貼ってなんとか逆転したいと孤軍奮闘するが…、するのだが…なにせ残ライフはこの時点で 2。

山下が《暴食するゾンビ/Gluttonous Zombie(ON)》を召還し、中島が次のドローを確認してから、場を整理し始めた。

山下 1-1

1-1 で正念場の 3 戦目、ここからどちらが勝つのか見ていても面白い状況。だったのだが。

山下が沼 2 枚から土地をまったく引かず。 中島がクリーチャーで「《めった切り/Slice and Dice(ON)》」してる状況で、ディスカードステップで 8 枚目を捨てるプレイを 2 回やった時点で投了した。

Match Winner : 中島主税 2-1

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