1st Game:
Round 12 Feature Match : 志村一郎 vs 樽元気
予選ラウンド最終戦は、志村 VS 樽の対決。
このラウンドで勝利しないとお互いにベスト８進出が絶望的となる。まさに正念場である。 志村は青黒タッチ緑。樽は赤黒。
1st Game:
先攻は樽。お互いにそこそこまとまったハンドでスタート。 序盤は変異生物の相打ちの取り合いで静かな立ち上がり。
樽は《金切り声のノスリ/Screeching Buzzard(ON)》で中盤戦のアドヴァンテージを取ろうとするが、志村も《本質の裂け目/Essence Fracture(ON)》でテンポ差を埋めにかかる。
お互いストップする事なく土地を展開し、志村の《堕ちたる僧侶/Fallen Cleric(ON)》と樽の《金切り声のノスリ》＋１体の変異が睨み合う。
今ひとつ展開し切れない両者であるが、樽が《切り刻まれた軍勢/Severed Legion(ON)》を召喚して志村にプレッシャーを掛け、再び場が動き出す。しかし志村は冷静に《堕ちたる僧侶》で《切り刻まれた軍勢》を相打ちに取り、《残酷な蘇生/Cruel Revival(ON)》で樽の変異《ゴブリンの監督官/Goblin Taskmaster(ON)》を除去し、再び《堕ちたる僧侶》を手札に加える。
返しのターンで《霧衣の突然変異/Mistform Mutant(ON)》を召喚する志村であったが、樽の《ゴブリンの紅蓮術士/Goblin Pyromancer(ON)》によって強化された《ただれたゴブリン/Festering Goblin(ON)》の攻撃に、残ライフの少ない志村はブロックを迫られる。
更に《金切り声のノスリ》で攻めて何とか削りきろうとする樽であったが、２枚目の《残酷な蘇生》でこれを除去され、更に《霧衣の天空裂き/Mistform Skyreaver(ON)》を降臨させた志村の前に、樽は成す術が無かった。
志村 1-0
2nd Game:
お互いマリガン無しに樽の先攻でスタート。
《ゴブリンの監督官》《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder(ON)》の２体のゴブリンでビートダウンを掛ける樽に対し、志村は《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ON)》《霧衣の夢幻/Mistform Dreamer(ON)》で応戦。ノーブロックの殴り合いが展開される。
今回優位に立ったのは樽。《うろつくセンザンコウ/Prowling Pangolin(ON)》でそれら２体の生け贄を強いた樽は、もう１つマナを揃えれば手札の《刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing(ON)》を畳み掛ける事が出来る、理想的な展開。
一方の志村は、中盤の生物が展開出来ずに次第に追い詰められていく。
マナを揃えた樽が、ここでしばし長考。 このターンで決められるのか、しかし志村の残した２マナが気になる…。
しかしそれは杞憂に終わった。 《刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing(ON)》を召喚し、全軍攻撃で樽は勝利してベスト８の椅子を目指した戦いは３戦目にもつれ込んだ。
樽 1-1
3rd Game:
３本目は志村の先攻。 土地を引き過ぎた過去の２戦の影響か、志村のシャッフルに一段と力がこもる。
お互いマリガン無しにスタート。今回はお互い序盤に変異生物召喚で動き始めるが、またしても志村の手札は重い。《本質の裂け目》で時間を稼ぐ先程と同じ展開に持ち込んでゲームのスピードを落とそうと動く。
志村の反撃。３ターンの時を経て裏返しだった《樹を跳ねるロリアン/Treespring Lorian(ON)》が樽の戦線を切り裂く。
ここで樽、再び長考。
樽は手札は充分なものの、自軍の生物が小粒で少し厄介といった心持ちか。ならばと数の暴力に訴えて志村を飲み込もうと《針刺の殴り獣》《ただれたゴブリン/Festering Goblin(ON)》と次々に生物を戦場に送り込む。
戦闘の末に両者の場は均衡を取り戻し、お互いに１体ずつ展開した変異生物の読み合いに徹する。両者ともマナは充分だ。
ここで戦況を変えようと志村は《霧衣の突然変異》を召喚し、サイズで樽を圧倒しようと押しにかかる。しかし樽も《死の脈動/Death Pulse(ON)》でこれをしっかりと除去。更に志村の防御を支えていた《霧衣の壁/Mistform Wall(ON)》を《虫つぶし/Swat(ON)》で葬り去り、樽が攻撃を再開する。
結局、志村は再び場を引っくり返すカードは引けずにそのまま樽が押し切り、GP 宇都宮で勢いに乗る志村を押さえ込んで樽がベスト８進出にわずかな望みをつなげたのであった。
いよいよ決勝トーナメントが始まる。
2-1 樽 win
Match Winner : 樽元気 2-1