Lord of Magic Championships 2002

準々決勝:中島主税(東京) vs 山下徹也(茨城)

by 荒井仁

準々決勝:中島主税 vs 山下徹也 予選 12 回戦を勝ち残った準々決勝。あと 3 回勝って LoM の栄冠を得るのは誰か。

サイカをかなりメタった《終止/Terminate(PS)》と《魂売り/Spiritmonger(AP)》だけ入れたステロイド(デッキ名:「お墓参り。by フェイジ」)を使う山下に対して、赤タッチのサイカ「八王子型サイカトグ」を使う中島はかなり不利なマッチだろう。

1st Game:

2D6 でピンゾロ対 11 で山下が先攻。

山下の手札は《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes(AP)》だけだが、《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves(7E)》が居るので初期手札に控える《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla(TO)》《野生の雑種犬/Wild Mongrel(OD)》や《敏捷なマングース/Nimble Mongoose(OD)》につなげられる判断したのだろう。

一方の中島、土地は安泰の上《燃え立つ願い/Burning Wish(JU)》2枚あることから相手がどんなデッキでもサイドボードから対処できる状態。

山下は土地を引けない状況だが、《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves(7E)》のマナからクリーチャーを展開する。それを見た中島は《紅蓮地獄/Pyroclasm(7E)》を《燃え立つ願い/Burning Wish(JU)》でサイドボードから引き、タップアウトしている《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves(7E)》、《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla(TO)》を墓地に送る。わずかに生き残った《野生の雑種犬/Wild Mongrel(OD)》も、もう1枚の《燃え立つ願い/Burning Wish(JU)》から《チェイナーの布告/Chainer's Edict(TO)》で除去。

瞬殺の危険な時間帯を抜けて、中島は《夜景学院の使い魔/Nightscape Familiar(PS)》から《嘘か真か/Fact or Fiction(IN)》。中島が分けた島2枚《塩の湿地/Salt Marsh(IN)》と《記憶の欠落/Memory Lapse(7E)》《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu(PS)》から後者を選択。

まだ森が引けないくらいの土地事故中の山下には辛い状況。山下が召喚した《敏捷なマングース/Nimble Mongoose(OD)》も3枚目の《燃え立つ願い/Burning Wish(JU)》経由の《チェイナーの布告/Chainer's Edict(TO)》で除去され、《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu(PS)》を召喚するも《記憶の欠落/Memory Lapse(7E)》された上に次ターンは《対抗呪文/Counterspell(7E)》される。

結局山下は、残りライフ11を《サイカトグ/Psychatog(OD)》のパンプアップで綺麗に削り切られるまで、1枚も森を引かなかった。

中島 1-0

サイドボード

山下
in:《たい肥/Compost(7E)》3、《強迫/Duress(7E)》4
out:《魂売り/Spiritmonger(AP)》2、《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu(PS)》2、《ウルザの激怒/Urza's Rage(IN)》、《獣群の呼び声/Call of the Herd(OD)》、《野生の雑種犬/Wild Mongrel(OD)》
中島
in:《凡人の錯覚/Delusions of Mediocrity(7E)》2、《チェイナーの布告/Chainer's Edict(TO)》、《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu(PS)》
out:《堂々巡り/Circular Logic(TO)》2、《綿密な分析/Deep Analysis(TO)》2

Quaterfinalist 山下徹也 2nd Game:

2 戦目は山下先攻。

山下が、またも森が無い初期手札から、先攻 2 ターン目「森、森、森…」と呟きながら気合のドロー。

…ホントに森を引いて 2 ターン目に《野生の雑種犬/Wild Mongrel(OD)》を出すのは気合って奴でしょうか?

ここからクリーチャー処理合戦。脇で見ていて、殴り書きのメモ書きしかできない状況。

中島が召喚する《夜景学院の使い魔/Nightscape Familiar(PS)》を山下が《終止/Terminate(PS)》したかと思えば、 山下が唱える《獣群の呼び声/Call of the Herd(OD)》の象トークンを中島が《排撃/Repulse(IN)》し、 中島が《野生の雑種犬/Wild Mongrel(OD)》を除去しようと《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu(PS)》を召喚すれば、 山下はお返しに《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu(PS)》を召喚し、 返す刀で中島は《火+氷/Fire,Ice(AP)》で《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu(PS)》を…。

除去と召喚の打ち合いの最中、中島が撃つのは《嘘か真か/Fact or Fiction(IN)》。

《チェイナーの布告/Chainer's Edict(TO)》《排撃/Repulse(IN)》と、《チェイナーの布告/Chainer's Edict(TO)》島《シャドーブラッドの尾根/Shadowblood Ridge(OD)》に分け、中島は前者を選択。ドローサポート、フラッシュバッククリーチャー処理、キャントリップでアドバンテージを少しづつ稼ぐが、その差は小さくない。実際、山下は終盤手札が0になり、今引き《終止/Terminate(PS)》で《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu(PS)》を除去するような状況まで追い詰められた。

それでもライフ差を 12 対 11 と同じ所まで引き摺り下ろしていたが、それも中島が《凡人の錯覚/Delusions of Mediocrity(7E)》を貼るまで。

中島が淡々と《サイカトグ/Psychatog(OD)》で殺傷圏までライフを削るのに抵抗しようと、メインから 4 枚入っているが《幻影のケンタウロス/Phantom Centaur(JU)》をようやく召喚するが、それも《排撃/Repulse(IN)》で戻され、最後はパンプアップされた《サイカトグ/Psychatog(OD)》に残ライフ 9 点を食らい尽くされたのだった。

中島 2-0

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