Lord of Magic Championships 2002

準々決勝:有田隆一(千葉) vs 平山大輔(千葉)

by 小堺透雄

準々決勝:有田隆一 vs 平山大輔 有田と平山の戦い。デッキは有田が純正サイカトグ、平山が青緑。《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter(7E)》《対抗呪文/Counterspell(7E)》が積まれた平山のデッキに対して、有田がどのような戦いを見せるか。

有田「ジャンケンで負けたらマジ死ぬで〜」

1st Game:

1本目。 先手の平山はマリガンを宣言。土地はあったが手札が今一つ気に入らない様子。決勝ラウンドという雰囲気が選択を慎重にさせる。

《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla(TO)》で立ち上がりった平山。《チェイナーの布告/Chainer's Edict(TO)》でこれを除去されるが、有田は有田で土地が2枚で止まってやや苦しい。

対する平山は《綿密な分析/Deep Analysis(TO)》から《入念な研究/Careful Study(OD)》を手に入れて《尊大なワーム/Arrogant Wurm(TO)》へとつなぐ。 しかしこれも有田の2枚目の《チェイナーの布告》で墓地へ。これに怯まずに攻め手を繰り出す平山は、再び《入念な研究》から《尊大なワーム》を召喚して有田のカウンターを消耗させる。

何とかマナを揃えた有田は《夜景学院の使い魔/Nightscape Familiar(PS)》のコスト軽減の恩恵を最大限に受け、《綿密な分析》によってマナと手札を充実させていく。 対する平山は共鳴者を引いて来れずに次第に手札を展開し辛くなっていく。

場は完全に逆転し、いよいよ有田は『激動サイカ』を待つばかりの体制となった。《狡猾な願い/Cunning Wish(JU)》からの《殺戮/Slay(PS)》で《尊大なワーム》を葬り、まだ手に来ていない《サイカトグ/Psychatog(OD)》をじっくりと待つ。

最近の構成の青緑ではあまり見かけない《対抗呪文》に有田は一瞬虚を付かれるものの、落ち着いてこれに対処。 ようやく《野生の雑種犬/Wild Mongrel(OD)》を引き当てた平山だったが、ここでタップアウトしてスキを作ってしまった平山に対して有田が手札の『《激動/Upheaval(OD)》《サイカトグ》《対抗呪文》』3点セットを公開すると、平山は諦めて投了を宣言した。

有田 1-0

Quaterfinalist 有田隆一 サイドチェンジは、有田が《恐ろしい死/Ghastly Demise(OD)》×2《殺戮/Slay(PS)》×1を投入し《綿密な分析》×3をアウト。 平山は《幻影のケンタウロス/Phantom Centaur(JU)》×4《森を護る者/Sylvan Safekeeper(JU)》×2を投入し《ワームの咆哮/Roar of the Wurm(OD)》×4《対抗呪文》×1《不可思議/Wonder(JU)》×1をアウト。

2nd Game:

お互いマリガンはなし。先手の平山は今度はキッチリと《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter(7E)》から展開して3ターン目には《尊大なワーム》を場に送り込む。対する有田は2体の《夜景学院の使い魔》を並べてテンポを獲得する。

しかし《野生の雑種犬》《森を護る者》と連続して畳み掛ける平山に対して、有田はダメージで大きく先行される。《尊大なワーム》のトランプルダメージを吸収し切れない。

《マーフォークの物あさり》でアドヴァンテージを得てこのまま逃げ切ろうとする平山。有田は解決になる呪文を一切引いて来れずにダメージを受け続ける。

ついに平山の墓地に《不可思議》が落ち、いよいよ有田は後がない。 平山は手札に必殺の《幻影のケンタウロス》と、安全を保障する《堂々巡り/Circular Logic(TO)》をしっかりと抱え込み、有田を投了へと追い込んだ。

結局有田はこのゲームでほとんど何も引けなかったのだった。

平山 1-1

先手2匹は致命傷だ 更にサイドの微調整は続く。有田は青スペルを警戒してか《排撃/Repulse(IN)》を1枚《反論/Gainsay(PS)》に変更して3戦目に挑む。今度は有田の先攻だ。

3rd Game:

両者マリガン無し。先手で巻き返したい有田であったが、パーマネントに対処出来る呪文を調達する前に平山の1ターン目《入念な研究》からの《日を浴びるルートワラ》×2にいきなり襲われる羽目になる。

平山のダンプは続き《アクアミーバ/Aquamoeba(TO)》《森を護る者/Sylvan Safekeeper(JU)》をキャスト。《森を護る者》はカウンターされたものの、《不可思議》を引き込んでクロックを掛け、《対抗呪文》を手に携えて有田の出をうかがう。

打開策を求めて《狡猾な願い》を撃った有田が長考。 この状況では、場と墓地に両方対応出来ないと勝ち目は無い。しかもまだ4ターン目であるにも拘わらず、有田のライフは既に9。青緑としては『テンパイ』な状況。赤をタッチしていない有田のサイカトグにとって、これはたまらない。

しばらく考え込んだ後に、有田は投了を宣言。

鬼回りした青緑は、誰にも止める事は出来ない。

2-1 平山 win

Copyright ©1999-2002 miyaken / LoM Project all rights reserved.