ラウンド 2 : 池田啓 vs. 小室修
両プレイヤーともサイクリングを使うこの対決、小室は OnBC から続く、同型連勝記録を 11 に伸ばせるか?この対決、キーカードはやはり《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》、そして《霊体の地滑り/Astral Slide》だろう。
Game 1
先攻は池田。両プレイヤーとも初手に《永遠のドラゴン》を持ち、マナベースの安定はできる状況。お互いに挨拶代わりに《永遠のドラゴン》のサイクリングを行う立ち上がりとなった。3 ターン目に池田は《賛美されし天使/Exalted Angel》で仕掛ける。小室は返しのセットを若干悩みつつ、《翼の破片/Wing Shards》を構えてるぞとばかりに《平地/Plains》をセット、エンド。まあ、《翼の破片》は入ってないんだけど。返しの池田は《平地》を引けずモーフは裏返らず、「こういうもんだよな」とぼやく。池田は次のターン、《平地》をひきこみ、《賛美されし天使》裏返りでアタック。ここで、池田の手札は面白い。《賛美されし天使》 2 枚、《トリスケリオン/Triskelion》 2 枚。6 マナあるものの、これ以上パーマネントを展開し、一掃されるのを嫌い、ここはこれ以上仕掛けずにとエンド。一方の小室も《賛美されし天使》を出して対抗。池田は《トリスケリオン》を出し、若干場を優位にしたまま進める。それに対し、小室は《神の怒り/Wrath of God》。しかし、池田の手札からは再び《賛美されし天使》。小室は《永遠のドラゴン》を出して、場を固める。この時点でライフは池田 30 対小室 18。
ここからはお互い、《永遠のドラゴン》のサイクリングによってマナベースを安定させ、ライブラリーの圧縮を図る。そして次に攻めるのは小室。《永遠のドラゴン》でアタック後、2 枚目の《永遠のドラゴン》を場に出す。ここで池田がやや長考。結論は、ドローをし、メインに《霊体の地滑り》セット、自分の《賛美されし天使》を消した後に、《神の怒り》で小室の《永遠のドラゴン》 2 体を一掃するというものだった。小室は《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance》で対応、《賛美されし天使》はサイクリングにより消えたが、ガンである《霊体の地滑り》を墓地へ送る。池田は《賛美されし天使》アタック後、《永遠のドラゴン》まで場に出して、一気に攻めかかろうとするも、それはだめよと小室が再び《アクローマの復讐》で対応。池田はとうとう場に 12 マナそろえ、《永遠のドラゴン》の回収、キャストサイクルを行う。一方の小室はいまだ 10 マナ。この差は《邪神の寺院/Temple of the False God》から生じている。返しで小室は《火花のしぶき/Spark Spray》をサイクリングするだけでエンド。この不穏なマナの残り具合は……、池田がアタック後エンドしたあと、モー娘。トークン 9 体登場。ダメージレース的には勝ってはいるが、序盤の攻防による差が響き、小室の兵士トークンの攻撃が通った後のライフ差は池田 21 に対し、小室はわずか 9。小室は天使を出してエンド。それではこっちもと池田《正義の命令/Decree of Justice》トークン 9 体。そしてメインに《霊体の地滑り》を出して相手の天使をリムーブ後、アタック、止めかと思うものの、ここは《めった切り/Slice and Dice》で小室も最後の抵抗。しかし、《永遠のドラゴン》の攻撃はとおり、残り 4。池田の手から、万を持して、《トリスケリオン》が登場、小室に 1 点与えて、《霊体の地滑り》。戻ってきて 3 点。小室《トリスケリオン》パンチにノックアウト。
池田 1 - 0 小室
両プレイヤーとも、《神の怒り》と《火花のしぶき》をサイドアウト。
池田は《抹消/Obliterate》、《拭い去り/Wipe Clean》などをサイドイン。小室も《拭い去り》、《滅殺の命令/Decree of Annihilation》などを投入。
Game 2
先攻小室、1 ターン目にサイクリングして《永遠のドラゴン》を手に。一方の池田は《永遠のドラゴン》が無く。この差は響くのだろうか?
とりあえず、ということで池田が《霊体の地滑り》を出すのがファーストアクション。小室も《霊体の地滑り》を出して、場のパーママネントを均衡に保とうとするものの、あっさり《拭い去り》でガシャリ。池田は《正義の命令》をサイクリング X = 3 で撃ち、攻めの姿勢を作るも、小室が《アクローマの復讐》で《霊体の地滑り》ごと吹っ飛ばし、場はまっさらに。そして池田の手から出てくる次なる攻撃手段は《トリスケリオン》。一方の小室も《永遠のドラゴン》を出して、対応。それなら更なる攻撃手段をと池田は《稲妻の裂け目/Lightning Rift》を。常に若干有利な場を保つことがポリシーのようだ。返しで、小室はマナを折ろうかどうしようか迷いつつ、結局エンド。池田は訝しがりながら、とりあえず本体 2 点。メインに入り、アタックし次なる行動を考えるものの、池田の手札には、更なる攻撃手段である、《賛美されし天使》と《神の怒り》、《平地》、《山/Mountain》、《抹消》があるのみで、恒久的ダメージソースとなる肝心なサイクリングが無い。ここで《賛美されし天使》を出すというのはかなりリスキーな選択に思えるが、池田はそれを選択。小室の手には《アクローマの復讐》がないと踏んだのか?まあ予定調和的に、《アクローマの復讐》をくらって、場がまっさらに。ここで池田は《抹消》。さらにランドも場からなくなり、手札にランドの少ない小室は舌打ち。ランドをたくさん抱えていたのは池田であり、ランドを引いてくるのも池田。小室のランドが伸びないうちに攻撃手段を出したいのだが、池田はクリーチャーを引かず。ライブラリー半分ひいて、《永遠のドラゴン》をひいていないのだ。そんなこんなのうちに小室は《永遠のドラゴン》を引き込み、ランドの枚数で追いついていく。池田はなんとか攻撃手段となる《稲妻の裂け目》を引き込み、攻めの姿勢を見せる。ライフが危険だと感じた小室はエンドに《新たな信仰/Renewed Faith》を素撃ちし、メインに《賛美されし天使》。ライフを安全圏に持ち込むように画策。しかし、次のターンに池田の《神の怒り》で流され、《稲妻の裂け目》のみが場に残る。ここでお互いのライフは池田 14 対小室 12、時間は残り 3 分。小室の手札には《稲妻の裂け目》があるのだが、それを出しただけでは、ライフレースに負けるため、場に出さず攻めの手段として小室は《正義の命令》によるトークンを選択。兵士 5 体での攻撃が通った時点で、池田は 9 小室は 10、《滅殺の命令》をサイクリングで打つか、《稲妻の裂け目》で削りに行くか悩むが、相手の 3 マナからの《めった切り》を警戒し、ここで勝ちに行かなくてはということも考えて、《稲妻の裂け目》を 2 枚張り。しかし、小室はしばらく考えこみ「ミスった〜」とぼやく。池田は返しで 2 回目の《抹消》。さらに小室は「負けた〜」とつぶやく。
そこからランドを並べたることができたのは池田。《賛美されし天使》を召還、次のターンに表返り小室のライフを削りきった。
最後のポイントとなった小室の《滅殺の命令》と《稲妻の裂け目》の 2 択だが、実は池田のデッキには《めった切り》が入っておらず《滅殺の命令》が正解だったのだ。しかし、小室にしてみれば、池田が一本目取っていることで、余裕を持ってプレイしており、その前の兵士トークン 5 体でのアタックで《めった切り》を打たず、だが持っており《滅殺の命令》サイクリングに対応して《めった切り》をサイクリングされ、引き分けモードまっしぐらの展開になることを避けたのだ。勝ちにいくには仕方の無いプレイだったと言える。
小室は同型対決連勝記録を 10 でストップさせてしまうことになった。
池田 2 - 0 小室
池田 Win!
WU Cycling - Ikeda Kei / Lord of Magic Championships 2003 | |
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Main Deck | Sideboard |
2 トリスケリオン/Triskelion 4 永遠のドラゴン/Eternal Dragon 3 賛美されし天使/Exalted Angel |
4 赤の防御円/Circle of Protection: Red 2 粉砕/Shatter 3 拭い去り/Wipe Clean 2 因果応報/Karma 1 抹消/Obliterate 1 正義の命令/Decree of Justice 1 アクローマの復讐/Akroma's Vengeance 1 象牙の仮面/Ivory Mask |
Token is GOOD ver.2 - Komuro Shu / Lord of Magic Championships 2003 | |
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Main Deck | Sideboard |
4 永遠のドラゴン/Eternal Dragon 3 賛美されし天使/Exalted Angel 1 トリスケリオン/Triskelion |
3 赤の防御円/Circle of Protection: Red 1 正義の命令/Decree of Justice 1 滅殺の命令/Decree of Annihilation 1 神の怒り/Wrath of God 2 拭い去り/Wipe Clean 2 映し身人形/Duplicant 2 聖なる場/Sacred Ground 3 因果応報/Karma |