Lord of Magic Championships 2003

ラウンド 7 : 荒堀和明 vs. 高桑祥広

by 今井公雄

本日最終戦。

昨年の傾向から、ベスト 8 に残るためには 3 敗が確定ラインとなり、4 敗の上位しかベスト 8 に残れない。そのため、下位テーブルにて 4 敗を喫してしまうとオポーネントにて不利になるため、ここで負けたほうがほぼベスト 8 の可能性は無くなる。

現在、3 敗のオポーネント最下位対戦である 2 人と対戦となったわけだが、奇しくもいつも一緒に調整している 2 人の対戦となってしまった。

デッキとしては、荒堀、高桑とも白緑をチョイスしている。 事前のインタビューでは、荒堀は満足できるデッキに仕上がっているが、高桑は不満点が残るデッキとなっているようだ。

デッキでのビハインドを乗り越えて高桑はどう戦うのだろうか。

Game 1

高桑祥広

先行は高桑。 荒堀はマリガンスタートとなる。

マリガンした荒堀だが、順調なスタートとなる。

1 ターン、2 ターン目と、《レオニンの円月刀/Leonin Scimitar》 《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》 を連打しクリーチャーが出現すれば一気に高桑に圧力がかかる状態となる。

対して高桑は、《オーリオックの貫通者/Auriok Transfixer》 《レオニンの円月刀》 《レオニンの陽準器/Leonin Sun Standard》 をプレイしてこちらも順調な出だしとなる。

対して荒堀は 《レオニンの陽準器》 に対して《解体/Deconstruct》 をプレイし、そこで吐き出された緑マナを利用して、《ヴィリジアンの社交家/Viridian Joiner》 を召喚する。

《ヴィリジアンの社交家》 に装備品を装備して多くのマナを出されるのは厳しい、また、相手の手札にクリーチャーがいない事を感じとった高桑は、《ヴィリジアンの社交家》 に対して 《拘引/Arrest》 をプレイし、《オーリオックの貫通者》 にて攻撃を仕掛ける。

後で確認したところ、荒堀は高桑の考えどおり手にクリーチャーは無かったのだ。 しかし、ライブラリのトップには待望のクリーチャーが待ったいたのだ。

《空狩人の若人/Skyhunter Cub》 が荒堀の場に現れると、装備品を装備することで +1/+1 そして飛行を得て高桑に襲い掛かる。

そして、荒堀は 《テル=ジラードの射手/Tel-Jilad Archers》 をも召喚し高桑からの攻撃を止める。

高桑も 《ファングレンの狩人/Fangren Hunter》 を出してダメージレースを行おうとするが、飛行を持った 《空狩人の若人》 を止めれるわけでなく……

荒堀 1 - 0 高桑

Game 2

先行は高桑。 共にマリガンからのスタートとなる。

3 ターン目までは、共に装備品を場に出すだけとなる。 高桑が 《骨断ちの矛槍》 に対し、荒堀は 《レオニンの円月刀》 《ヴァルショクの戦具/Vulshok Battlegear》 の 2 つの装備品をだすことにより優位にたつ。

荒堀和明

4 ターン目に共にクリーチャーを召喚する。 高桑 《レオニンの高僧/Leonin Abunas》 に対し 《機械仕掛けのコンドル/Clockwork Condor》 を召喚する。

5 ターン目、高桑は 《レオニンの高僧》 に 《骨断ちの矛槍》 を装備し攻撃を開始する。 そして、 《テル=ジラードの流刑者/Tel-Jilad Exile》 を召喚し場を優位に保とうとする。

それに対し荒堀は、《機械仕掛けのコンドル》 に 装備品を装備させ攻撃を仕掛ける。 これにより高桑のライフは 13 となる。

6 ターン目、高桑は 2 体で攻撃後、《空狩人の若人》 を召喚し 《骨断ちの矛槍》 を装備する。 これで、荒堀のライフは 10 となる。

荒堀はここで少考。 土地も 4 枚で止まっているため、ここでは 《捕食スリス/Slith Predator》 を召喚するのみとし、攻撃はせずに高桑にターンを返す。

7 ターン目、微妙な場となったが高桑は攻撃して場を切り開くことを選択する。 《テル=ジラードの流刑者》 と 《空狩人の若人》 にて攻撃を行う。

それに対し荒堀は 《機械仕掛けのコンドル》 にて 《空狩人の若人》 をブロックし、《機械仕掛けのコンドル》 に 《捕食者の一撃/Predator's Strike》。 《空狩人の若人》 が墓場に落ち、荒堀のライフは 8 となる。

荒堀はここで待望の土地をライブラリから得ることに成功する。 そして 《機械仕掛けのコンドル》 にて攻撃し、高桑のライフを 8 まで追い詰めたのち 《テル=ジラードの射手》 を召喚した。

8 ターン目、《記憶の仮面/Mask of Memory》 をプレイし、《レオニンの高僧》 に 《骨断ちの矛槍》 と共に装備し攻撃を仕掛けるが 《捕食スリス》 にブロックされてダメージを通すことが出来ない。 《骨断ちの矛槍》 を 《テル=ジラードの流刑者》 に装備しなおしてターンをおわる。

荒堀は 《機械仕掛けのコンドル》 にて攻撃を仕掛ける。 《機械仕掛けのコンドル》 のカウンターは全て取り除かれているが、タフネスがあがる装備品を装備しているため、墓場には落ちていないのだ。 そこで高桑のライフは残り 4。

そして 《氷の干渉器/Icy Manipulator》 が荒堀の場に登場する。

高桑はドロー後、攻撃を仕掛けるが荒堀が冷静に対処後、次の荒堀の攻撃に対して明確な答えを持たない高桑は投了するほか手段を持たなかった。

Final Result : 荒堀 2 - 0 高桑

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