Lord of Magic Championships 2003

ラウンド 8 : 小室修 vs. 一ノ瀬裕喜

by 保坂 航

GP 横浜の優勝が記憶に新しい小室と、一ノ瀬の対戦。小室のデッキは《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》が入った赤緑。対する一ノ瀬は、《ニューロックのスパイ/Neurok Spy》が 3 体も入った青黒。小室の大砲が火を噴くか、それとも一ノ瀬のスパイが暴れまわるか。

Game 1

一ノ瀬裕喜

ダイスロールの結果、小室が勝つが、後攻を選んだので一ノ瀬先行。

ファーストアクションは小室の《銅のマイア/Copper Myr》経由の《ヴァルショクの狂戦士/Vulshok Berserker》、《ファングレンの狩人/Fangren Hunter》とパワーが大きいクリーチャーを展開、対する一ノ瀬は《ニューロックのスパイ》 2 体と《コバルトのゴーレム》を展開。

小室は、《ヴァルショクの狂戦士》と《コバルトのゴーレム》とが相打ちになったターンに《オーガの爆走者/Ogre Leadfoot》を展開。対する一ノ瀬は、アーティファクトがない状態で《物読み/Thoughtcast》をプレイ。この時の手札に《魂の鋳造所/Soul Foundry》があるが、土地が 5 枚しかないことと、相手が赤緑で、何もせずに破壊されることを嫌って温存の状態。

小室は《ヴァルショクの狂戦士》 2 体目をキャスト。これと《オーガの爆走者》、《ファングレンの狩人》の 3 体でアタック。一ノ瀬は《オーガの爆走者》を、攻撃の要である《ニューロックのスパイ》 2 体でブロックとせざるを得なくなる。

返しの一ノ瀬、《ピューターのゴーレム/Pewter Golem》を展開するも、次の全軍突撃を耐え切ることができず。

小室 1 - 0 一ノ瀬

一ノ瀬裕喜 vs. 小室修

Game 2

先行の一ノ瀬は、土地 2 枚と《金のマイア/Gold Myr》のハンドを「厳しい」と言いつつもキープ。対する小室は早々にマリガンを宣言。

厳しいと言っていた一ノ瀬だったが、《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》、《金のマイア》、《ニューロックのスパイ》、そして《機械仕掛けのヴォラック/Clockwork Vorrac》とキレイな立ち上がり。小室も、《骨断ちの矛槍》を《粉砕/Shatter》したのち、《ヴィリジアンの社交家/Viridian Joiner》、《ヴァルショクの狂戦士》という立ち上がり。

一ノ瀬、3 枚のアーティファクトをコントロールしていることから 2 マナで《物読み》。《薄暮に働くもの》を展開し、これでクリーチャーが 4 体。小室も 6 マナから《銅のマイア》、《ピューターのゴーレム》と続けざまに展開。

次のターン、一ノ瀬は《薄暮に働くもの》と《ニューロックのスパイ》で攻撃。その後、何と《ニューロックのスパイ》を 2 体連続でキャスト。ダメージレースで大きく有利に出る。

残りライフ 7 の小室、アンタッチャブル 3 体に対する回答を見出せず、投了。

小室 1 - 1 一ノ瀬

Game 3

小室先行。土地 5 枚と《粉砕》、《オーガの爆走者》のハンドをキープ。対する一ノ瀬はマリガン。土地 3 枚と、《金のマイア》、《ニューロックのスパイ》、《マイアの処罰者》というハンドをキープ。

一ノ瀬が《金のマイア》、《鋼の壁/Steel Wall》、《金属ガエル/Frogmite》、そして《マイアの処罰者》、そして《ニューロックのスパイ》を 2 体、ぽんぽん展開するのに対し、小室はわずかに《ピューターのゴーレム》、《オーガの爆走者》を出すのみ。しかし、《太陽のしずく/Sun Droplet》、そして《ゴブリンの放火砲》をキャストしたあたりから、勝負の流れが小室有利の方向に変わっていく。

小室修

一ノ瀬が《マイアの処罰者》と《ニューロックのスパイ》 2 体でアタックし、《マイアの処罰者》と《ピューターのゴーレム》が相打ちに。さらに《機械仕掛けのヴォラック》を展開。これに対し小室は、《ゴブリンの放火砲》で《ニューロックのスパイ》を除去しつつ、アーティファクト・クリーチャーばかりの一ノ瀬に対して《オーガの爆走者》が攻撃。更に《機械仕掛けのヴォラック》を《粉砕》する。

小室は《ゴブリンの放火砲》で一之瀬のクリーチャーを片っ端から潰していく上に、《太陽のしずく》でライフを回復し続けているので、一ノ瀬がいくら《コバルトのゴーレム》で攻撃しても実質上ライフが変わらない。小室の《オーガの爆走者》が 1 体、一ノ瀬にダメージを与え続ける。

対する一ノ瀬は《オーガの爆走者》のダメージを軽減すべく、《哀悼者の盾/Mourner's Shield》をキャスト。小室の墓地にある《粉砕》を刻印するが、土地がフルタップしたため、次の小室の攻撃は軽減できず。

そうこう言ううちに、小室の場には《ファングレンの狩人》まで登場する。《ゴブリンの放火砲》によってジリ貧になった一ノ瀬に、状況を打開する手段はなくなっていた。

小室「ゲインライフは強い」

小室 2 - 1 一ノ瀬

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