ラウンド 9 : 池田啓 vs. 浅原晃
両者共に 4-3-1 の 13 点。
4 敗がベスト 8 当落の最終ラインになる以上、両者とも負ける事が出来ない。特に池田は LoM 連覇がかかっており、どうしても譲れない戦い。浅原は田中と LoM ポイントで争っており、ライバルは一足早くベスト 8 入りを当確させている。
トッププレイヤー同士の名誉とプライドを掛けた戦いは、いよいよ佳境へと向かう。
Game 1
ダイスロールで池田が先攻。
青白の池田は 2 ターン目《ニューロックの使い魔/Neurok Familiar》を召喚しての立ち上がり。さらに《ヨーティアの兵/Yotian Soldier》と連打する池田に対し、赤黒の浅原は《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》と《クラーク族の兵卒/Krark-Clan Grunt》で対抗。
しかし、戦線は池田が有利。
航空部隊と非タップという利点を最大限生かして浅原の陣内へ軽やかに切り込んでいく。なかなか展開し切れない浅原が苦しむのを尻目に、池田は畳み掛けるように《魂の鋳造所/Soul Foundry》で《兵士の模造品/Soldier Replica》を刻印して磐石の態勢に。
《マイアの処罰者/Myr Enforcer》を召喚していた浅原はこれで攻撃を仕掛けるも、《兵士の模造品》の「模造品」でやり過ごされてアドバンテージを失っていく。
着実に《ヨーティアの兵》と《ニューロックの使い魔》で攻め立てる池田。浅原のライフは 12 まで落ち込んでおり、これまで守りに使われていたトークンも、いよいよ攻めに転じようかと構え始めている。
逆転の道を模索する浅原は《彫り込み鋼/Sculpting Steel》をプレイ。池田の《魂の鋳造所/Soul Foundry》をコピーし、これに《ヴァルショクの狂戦士/Vulshok Berserker》を刻印。睨み合いに持ち込もうとする。
ところがこの直後。池田がミスをする。
池田の《ヴィダルケンの大魔道士/Vedalken Archmage》を巡る攻防で誤ってフルタップしてしまった池田は、浅原の《ヴァルショクの狂戦士》コピートークン 3 体に攻め立てられ、一気にライフを削り取られてしまう。
反撃の糸口を掴みたい池田は《運命をもてあそぶ者/Fatespinner》を戦線に加えるが、これは浅原が即座に《魂の消耗/Consume Spirit》で除去。我慢に我慢を重ねた浅原は、溜めていた手札を一気に開放して猛反撃を開始する。
《鏡のゴーレム/Mirror Golem》(《マイアの処罰者/Myr Enforcer》を刻印)《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》と連打し、《鏡のゴーレム》に触れない池田に対して強烈なクロックを掛ける。いや、掛けたかに見えた。
しかし池田は《ニューロックの使い魔/Neurok Familiar》《ニューロックのスパイ/Neurok Spy》の回避能力付き生物で浅原とのダメージレースを演じ、《鏡のゴーレム/Mirror Golem》には《惰性の泡/Inertia Bubble》をエンチャントしてかわして見せた。
猛反撃から一転、追い詰められた浅原の総攻撃。
《大霊堂の信奉者》のバックアップを受け、戦線を極度にアーティファクトに依存した池田に最後の勝負を仕掛ける。
池田は長考の末に被害を最小限に抑えるブロックを敢行。凌ぎ切ったかに見えたが、戦闘が終わった瞬間に浅原の手から放たれた呪文は《手綱取り/Grab the Reins》だった……。
死のダイブを敢行したのは、パワー 5 まで膨れ上がった《クラーク族の兵卒》。
そして、池田の残りライフは 5 ……。
結局は、あのタップアウトの場面でのミスの分がそのままツケとして回ってきてしまった上に、《手綱取り/Grab the Reins》を失念していた池田の痛恨の敗戦となった。
浅原 1-0
Game 1
浅原の《ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbow》を池田が《無効/Annul》して 2 本目はスタート。
池田が《ニューロックの使い魔》《ヨーティアの兵》。浅原は《クラーク族の兵卒》を召喚、返すターンで池田が《兵士の模造品》を刻印した《魂の鋳造所》というまるで 1本 目のビデオを見ているかのような展開。
違うのは、池田の場に《水晶の破片/Crystal Shard》。浅原の場に《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》があるという事か。
浅原は《ヴァルショクの狂戦士》を召喚して場を構築するが、お構い無しに突進してくる《ヨーティアの兵》と《兵士の模造品》の模造品。
《浴びせかけ/Irradiate》で池田の《ヨーティアの兵》を除去した浅原は、さらに《錆口のオーガ/Rustmouth Ogre》を召喚してプレッシャーを掛けるが、《兵士の模造品》の模造品がいる以上は手が出せない。
パワーは 1 ながら、リソースの差と戦闘の優位に物を言わせて猪突猛進を繰り返す池田。対して浅原は《トゲ撃ちゴブリン》で次々と池田のタフネス 1 を葬っていく。
しかし、池田の《惰性の泡》が浅原の《マイアの処罰者》にエンチャントされたところで時間切れ。
追加ターンに突入するが、防御の堅い池田の牙城を浅原は攻略し切れない。
優位にデュエルを進めていた池田だが、如何せんパワー不足を露呈したまま。
勝機が無いと悟った浅原は徹底した防御に入り、結局池田は押し切れず。このゲームは引き分けとなったのだった。
ベスト 8 への蜘蛛の糸を掴んだのは、浅原晃。
Final Result : 浅原 Wins!!