ラウンド 10 : 横須賀智裕 vs. 藤平太朗
千葉限定ランキングトップであり最近東京に引っ越したという横須賀は、PT 横浜前日予選を突破し、その勢いで 25 位入賞を果たしているプレイヤー。その入賞で次回 PT の権利を獲得し、再来週にはニューオーリンズへと旅立つらしい。お互いデッキの内容は知っている模様。その辺りの読みも面白いか。デッキは横須賀は青茶《時間の亀裂/Temporal Fissure》デッキ、藤平は青白。藤平のデッキに《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance》 4 枚入っているのを知っている横須賀は「あたりたくなかった」とぼやくが、果たして結果はどうなるだろうか?
デッキチェック後スタート。
この試合の合言葉は……
一人《激動/Upheaval》=《時間の亀裂》
一人《抹消/Obliterate》=《アクローマの復讐》
Game 1
先攻藤平。ランド 2 枚ながら、お約束の《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》があることからスタート。一方の横須賀は、《上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb》、2 ターン目、《発展のタリスマン/Talisman of Progress》、アーティファクトランドの力を借りた青マナだけでの《物読み/Thoughtcast》と怒涛の展開。3 ターン目は《威圧のタリスマン/Talisman of Dominance》をセット、ランドセット、相手のエンドに《知識の渇望/Thirst for Knowledge》とものすごい速度で展開、4 ターン目には《マイアの処罰者/Myr Enforcer》から《時間の亀裂》ストーム 2 と一人《激動》こと《時間の亀裂》を藤平に。このまま殴られるわけにはいかないと、《マイアの処罰者》は藤平の《上天の呪文爆弾》で戻る。
横須賀:《マイアの処罰者》、《精神の願望/Mind's Desire》でタリスマンをセット
藤平:ランドセットエンド
横須賀:《知識の渇望》経由の一人《激動》
藤平:ランドセットエンド
横須賀:《流れ込む知識/Rush of Knowledge》で 7 枚引いて、一人《激動》 3 回目。
藤平:うーん。投了。
横須賀 1 - 0 藤平
横須賀《野火/Flashfires》 2、《踏みにじり/Override》 3 をサイドイン、《精神の願望》 2、《苦悶の触手/Tendrils of Agony》 2、《上天の呪文爆弾》 1 サイドアウト。藤平は《もみ消し/Stifle》 2、《まごつき/Discombobulate》サイドイン、《正義の命令/Decree of Justice》 3 サイドアウト。
「あたりたくないのはどっちだよ」と藤平。さすがに 1 戦目のあの展開を見せられると、げんなりか。
Game 2
藤平、有効牌がないものの《上天の呪文爆弾》が 2 つあり回せるハンドであるためスタート。一方の横須賀は、ランド 1 枚で悩み、マリガン。次はランドが無く再びマリガン。5 枚 1 ランドスタート。《上天の呪文爆弾》でスタートまわすも引かず。一方の藤平もランドが一回《上天の呪文爆弾》を 2 回まわすもランドを引かずとまってしまう。その上、一人《抹消》こと《アクローマの復讐》をもサイクリングしなければいけない。まだ手札には 2 枚《アクローマの復讐》が控えており仕方ないか。その次のターンもランドを引けず苦しい。
ようやくマナがそろい 1 発目の一人《抹消》を撃つも、《踏みにじり》でかわされる。ここで、横須賀はランドをトップデッキできれば、《金属ガエル/Frogmite》 3 連打、から藤平に一人《激動》させられたのだが、残念ながらランドを引かず。返しのターンで藤平の 2 回目の《アクローマの復讐》は成就。横須賀の場だけ《抹消》される。
こうなると、藤平は俄然有利、《賛美されし天使/Exalted Angel》が光臨。そのまま横須賀は対抗策を引かず投了。
横須賀 1 - 1 藤平
Game 3
横須賀先攻、ランド 2、各種タリスマン 3、《知識の渇望》とあと 1 枚というなかなかのハンド。一方の藤平はランドが 2 で止まってしまい、いきなり 2 ターン目にはディスカードしてもよいかと聞く。横須賀は悩んでから《知識の渇望》をうち、藤平はそれを《マナ漏出/Mana Leak》。次のターン、《物読み》から、《知識の渇望》、ランドが 4 枚そろった藤平は《巻き直し/Rewind》が手札にあるものの、《集中/Concentrate》して手札を充実、この賭けは、吉とでるか?横須賀は返しで、《マイアの処罰者》、《流れ込む知識》、しかし、決めカードを何も引かず、《金粉の水蓮/Gilded Lotus》を出し、《踏みにじり》を構えてエンド。次のターンに藤平は《神の怒り/Wrath of God》をうち、《島/Island》セットしてエンド。横須賀は次のターンに、《物読み》で《時間の亀裂》を引き込み、手札にためていた《金属ガエル》、《マイアの処罰者》を連打、さらに《威圧のタリスマン》、《知識の渇望》をプレイし、そう、最後は一撃必殺、一人《激動》である《時間の亀裂》。
しかし、横から見ていると、最後のターン、横須賀は若干雑なプレイをしてしまったか?スペルを連打する中で、《時間の亀裂》を打つと、2 マナしか残らないようになるまでマナを使ってしまったのだ。これでは、藤平の《島/Island》から《もみ消し》が飛んできていたら……、まあ、藤平の手札には《もみ消し》が無かったのだが。
横須賀 2 - 1 藤平
Storm - Yokosuka Tomohiro / Lord of Magic Championships 2003 | |
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Main Deck | Sideboard |
4 金属ガエル/Frogmite 4 マイアの処罰者/Myr Enforcer |
2 もみ消し/Stifle 2 袖の下/Bribery 3 踏みにじり/Override 2 紅蓮地獄/Pyroclasm 2 野火/Flashfires 2 無効/Annul 2 ブルードスター/Broodstar |
10.18.AM3:00 - Fujihira Taro / Lord of Magic Championships 2003 | |
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Main Deck | Sideboard |
3 賛美されし天使/Exalted Angel 4 永遠のドラゴン/Eternal Dragon |
4 赤の防御円/Circle of Protection: Red 3 拭い去り/Wipe Clean 2 象牙の仮面/Ivory Mask 1 賛美されし天使/Exalted Angel 2 もみ消し/Stifle 1 まごつき/Discombobulate 2 ひっかき爪/Scrabbling Claws |