ラウンド 11 : 荒堀和明 vs. 藤平太郎
全 12 回戦の LoM 予選ラウンドもいよいよ大詰め。この 11 回戦でフィーチャーされたのは、GP 仙台優勝の荒堀と、Lonatic Moon Convention 71st 優勝で本大会の権利を得た藤平の対決。この時点で両者とも 18 点。ここから 2 連勝すればベスト 8 に残れる。もはや、負けは許されない。
Game 1
藤平先行。《平地/Plains》セットからスタートした藤平は、《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》から《島/Island》をフェッチ。《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》をサイクリングし、3 ターン目に変異を出すが、これは荒堀の《プラズマの連鎖/Chain of Plasma》によって除去される。
荒堀は、3 ターン目に《石の雨/Stone Rain》、4 ターン目に《的外れの激怒/Misguided Rage》と藤平の土地を攻め立てる。青マナを集中的に攻撃された藤平、手札には数枚のカウンターが控えているが、これを使うことが出来ない。
荒堀は《氷の干渉器/Icy Manipulator》、《隠れ石/Stalking Stones》、そして《黒焦げ牙のクーガー/Chartooth Cougar》を展開、プレッシャーをかける。《黒焦げ牙のクーガー》こそ《神の怒り/Wrath of God》するが、後続の《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》をカウンターできず、藤平投了。
荒堀 1 - 0 藤平
サイドボード
荒堀
In: 《防御の光網/Defense Grid》 3 枚、《野火/Flashfires》 3 枚、《沸騰/Boil》 2 枚、《粉砕/Shatter》 3 枚
Out: 《精神隷属器/Mindslaver》 3 枚、《プラズマの連鎖》 4 枚、《紅蓮地獄/Pyroclasm》 4 枚
藤平
In: 《賛美されし天使/Exalted Angel》 1 枚、《まごつき/Discombobulate》 1 枚、《赤の防御円/Circle of Protection: Red》 3 枚
Out: 《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance》 1 枚、《正義の命令/Decree of Justice》 4 枚
荒堀は、《精神隷属器》と《プラズマの連鎖》の強制自殺させコンボを切り、徹底した土地破壊に進む。対する藤平は定番の《赤の防御円》などを加え、土地が少ないと使用価値の低くなる《正義の命令》を切る。
Game 2
藤平先行。藤平は、3 ターン目の《溶鉄の雨》を《マナ漏出/Mana Leak》。そして《赤の防御円》という立ち上がり。
対する荒堀は《氷の干渉器》をキャスト。次のターンに《溶鉄の雨》で《沿岸の塔》を破壊し、更に《的外れの激怒》。藤平は《平地》を生け贄に捧げる。続けて《石の雨》を打つが、これは《マナ漏出》される。
《永遠のドラゴン》の回収でフルタップ状態の藤平に対し、荒堀が《隠れ石》を場に出し、そこから 2 枚の《防御の光網》をキャスト。場に出した《永遠のドラゴン》も《氷の干渉器》の前に無力化されている。
そんな間に、荒堀の場に出ていた 2 枚の《隠れ石》がクリーチャーになる。攻撃し、《神の怒り》を封じるために《野火》をキャスト。しかし藤平は《平地》を引き当て、《神の怒り》。2 体の《隠れ石》を葬り去る。
攻撃手段を無くした荒堀は、《選別の秤/Culling Scales》をプレイ。藤平の防御の要である《赤の防御円》が破壊される。この後、自分で《選別の秤》を《粉砕》し、3 枚目の《防御の光網》をキャストする。
藤平は溜め込んだ《平地》から《永遠のドラゴン》をキャスト。対する荒堀も《包囲攻撃の司令官》をキャストする。カウンターこそ撃つことが出来ない藤平だが、荒堀も 2枚 目の《赤の防御円》の前に、荒堀は攻撃に行くことが出来ない。この後、藤平が《防御の光網》を嫌って《アクローマの復讐》をキャスト。
この時点で、荒堀の場には《山/Mountain》が 7 枚、《隠れ石》が 1 枚ある。ここから荒堀は、手札の《ボガーダンの鎚/Hammer of Bogardan》をキャスト。例えカウンターされても、回すことが出来る。
残りライフが 7 の藤平は、自分の《赤の防御円》を自ら流してしまったため、これには困ってしまう。悩んだ末《巻き直し》し、返しのターンに《永遠のドラゴン》を出して先に殴り勝とうと試みる。荒堀も《黒焦げ牙のクーガー》をキャストし、藤平にプレッシャーをかける。
次のターン、《永遠のドラゴン》が殴り、荒堀のライフは残り 15。この後、2 体目の《永遠のドラゴン》、更に《上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb》を出し、《黒焦げ牙のクーガー》を荒堀の手札に戻す。返しの荒堀のターン、《ボガーダンの鎚》を回収し、即本体にキャスト。藤平残りライフが 4。
次の藤平のターン、《永遠のドラゴン》が 2 体殴って荒堀残りが 5。荒堀の土地はフルタップしているため、《隠れ石》はクリーチャーになれないが、手札には《包囲攻撃の司令官》、そして場には土地が 9 枚。これさえ通れば……
藤平、必死のサイクリングで、最後の最後で《まごつき》に辿り着く。
荒堀 1 - 1 藤平
サイドボード
荒堀
In: 《精神隷属器》 3 枚
Out: 《粉砕》 3 枚
藤平
In: 《赤の防御円》 1 枚、《アクローマの復讐》 1 枚
Out: 《神の怒り》 1 枚、《上天の呪文爆弾》 1 枚
Game 3
荒堀先手。序盤、荒堀の《溶鉄の雨/Molten Rain》、《氷の干渉器》は、ともに《マナ漏出》されてしまう。
藤平のカウンター呪文はこれだけにとどまらない。荒堀 6 ターン目の《包囲攻撃の司令官》を《まごつき》、次のターンの《溶鉄の雨》を《巻き直し/Rewind》し、荒堀のやりたい事をことごとく阻止していく。
次の藤平のターン、変異を場に出し、《集中/Concentrate》で手札を増やすが、変異は荒堀の《ボガーダンの鎚》の前に墓地へ。更に《集中》、《上天の呪文爆弾》と続けざまにキャストする藤平は、その次のターンに表向きで《賛美されし天使》をキャストする。が、荒堀も返しのターンに《氷の干渉器》を置く。ならばと 2 体目の《賛美されし天使》を戦場に送り込む。更に次のターン、《永遠のドラゴン》までも投入し、荒掘りにプレッシャーをかける。
こうなってしまうと苦しい荒堀。ここで《精神隷属器》を出すが、マナはフルタップ。次のターン、《永遠のドラゴン》を含めて 3 体が全軍突撃し、荒堀の残りライフは 3。この後、荒掘の《精神隷属器》によって、手札にある《赤の防御円》ごと《アクローマの復讐》されるのを防ぐため、自ら《アクローマの復讐》をキャストする。
こうして守った《赤の防御円》をキャスト。しかし荒堀は 2 枚目の《精神隷属器》を投入。予想外の藤平は、結局もう 1 枚手札に持っていた《アクローマの復讐》を使うことに。この後も、藤平が再召喚した《永遠のドラゴン》に対し、荒堀も《氷の干渉器》をキャストと一進一退が続く。
とここで、藤平に 3 体目の《賛美されし天使》が登場する。結局これが決め手となり、荒堀投了。
荒堀 1 - 2 藤平
Goblins - Arahori Kazuaki / Lord of Magic Championships 2003 | |
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Main Deck | Sideboard |
2 包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander 4 黒焦げ牙のクーガー/Chartooth Cougar |
2 沸騰/Boil 3 野火/Flashfires 4 粉砕/Shatter 3 防御の光網/Defense Grid 3 罠の橋/Ensnaring Bridge |
10.18.AM3:00 - Fujihira Taro / Lord of Magic Championships 2003 | |
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Main Deck | Sideboard |
3 賛美されし天使/Exalted Angel 4 永遠のドラゴン/Eternal Dragon |
4 赤の防御円/Circle of Protection: Red 3 拭い去り/Wipe Clean 2 象牙の仮面/Ivory Mask 1 賛美されし天使/Exalted Angel 2 もみ消し/Stifle 1 まごつき/Discombobulate 2 ひっかき爪/Scrabbling Claws |